SAKATA YUKIMASA

坂田幸雅のコラム

「アクリラガシュ絵の具」の話。

少し絵のこと書いてみようかなと。

20180604のfacebookより

アクリルガシュ絵の具

ホルベインの「アクリラガシュ絵の具」を使っています。

「油絵の具」と「アクリル絵の具」、「アクリラガシュ絵の具」の違い。

「油絵の具」は顔料を油で練ってチューブに入ってます。それを油で溶いて塗ります。最近では速乾の溶き油もできていますが、乾燥に夏季では1日、冬季では3日くらいかかります。色によって乾燥時間が随分変わります。濃い色の方が乾きにくい感覚を持ってます。半乾きの時点で上から色を重ねることで油絵独特の風合いがでるとも言われますが、僕は、下の色が混ざらない塗り方が好きです。

「アクリル絵の具」は顔料を樹脂で練りチューブに入ってます。チューブから出した絵の具は水で溶くことができます。乾燥すると水で戻りません。重ねて塗ることもできます。透明度があり、下の色と重なった効果がだせます。水で薄めにのばして塗ると水彩画のように。チューブで出したままだと油絵のようにもりあげて塗ることもできます。30分から1時間で乾きます。

「アクリラガシュ絵の具」はアクリル絵の具と類似の特性ですが、アクリル絵の具に比べて不透明のため、ムラ無く塗りやすい、筆後が目立ちにくいなど特性があります。早く乾くことは、隣や下の色と混ざらないだけでなく、既に塗った場所に触れて汚さないので使いやすい。

絵に深みがでない気がして、油絵の具に戻した時期もありました。でも深みを感じる絵は描けず、色を重ねない描き方のほうがその要因だろうと、作者本人もうすうす気づきました。

京都をモチーフにしてから、アクリル絵の具で和の色の商品を使ったり、いろいろな絵の具を試した時期もありました。新しい絵の具を使うと画風が代わり、自分の作風に馴染むのには数枚以上使う必要を感じます。

最近は「アクリラガシュ絵の具」を大作には使っています。

注意、「ガシュ絵の具」というのもあります。こちらは乾燥してから濡らすと戻ります。